椅子は世界で一番小さな「居場所」。
毎日無防備に腰かけても、いつだって私たちを受け入れてくれる。
けれど、そんな椅子達だって長く使えば、汚れ、へたり、くたびれます。
そうなった時、捨てられるのではない選択肢を!と思い、永遠に誰かの居場所であり続けてほしいという願いを込めて
「Zatowa-座と輪-」という店名にしました。
せわしなく過ぎていく日々の中で、
変わらず受け入れてくれる居場所があれば、明日もまた頑張れる。
そして、
「とりあえず、座って話そう。」
きっとまた、色々な輪が広がっていくと信じて。
「椅子張り」という職業はあまり知られていません。
でも、みんな毎日椅子やソファに座ります。
お家やお店、おしゃべりする時、何かを待っている時、食べる時。
座ったその椅子を、張った人がいる。
高齢化が進む職人世界の中で、少しでも身近に感じてもらい、
これから世界を作っていく人たちに、
こんな仕事があるんだと知ってほしくて,「椅子張り”店”」としています。
人がいる限り、椅子はなくなりません。
こんな仕事や技術があることを、一人でも多くの人に知ってもらうことが、育ててくれた歴代の職人の先輩方への唯一の恩返しです。